業務用エアコンの設置場所について
業務用エアコンを設置する際に、気をつけておきたいのが設置場所です。内機の設置場所をどこにするのか悩むという人が多いですが、内機と同じくらい重要なのが外機の設置場所です。中に設置する室内機と外に設置する室外機がセットになります。
室外機の設置場所や設置する際の環境は非常に重要で、それによって効きが悪くなることや、無駄に電気を消費することにもなりかねません。直射日光のあたるところは避けるようにします。周辺に物を置くなどしてしまうと、上手く循環されずに効きが悪くなってしまいます。
室外機の周辺は、風通しをよくしておくことが大切なポイントです。そうすることで、熱がこもらないようにすることが出来ます。新しく業務用エアコンを設置する際には、室外機の設置場所も設置業者とよく話し合いながら決めるようにするとよいでしょう。
また、設置してから長い期間が経過しているという場合、内機のクリーニングはもちろんですが、外機のクリーニングも行うようにしましょう。ホコリや砂、ゴミなどによって目詰まりしてしまうということがあります。クリーニングすることで、エアコンの効きが良くなるという場合もありますよ。
業務用エアコンの設置時期について
業務用エアコンの設置時期はいつが良いのでしょうか?おそらくほとんどの人は、夏が良いのでは?と考えることでしょう。もちろん、一番使用する頻度が多いのが夏です。しかし、業務用エアコンの設置時期は出来るだけ夏を避けた方が良いでしょう。
設置時期は、夏を避けたほうが良いという理由についてですが、まず設置までに日数がかかるという場合が多いからです。設置業者も夏の季節になるとどうしても繁忙期になりますので、設置までに日数がかかります。また、人気の機種などによっては品薄になり、納品されるまでに時間がかかるというケースもあります。
暑い季節に、業務用エアコンが使えないというのは、非常に大きなデメリットになります。場合によっては業務や売上にも大きく悪影響を及ぼしてしまうことにもなりかねません。このような理由から、業務用エアコンを設置する時期については、出来るだけ夏を避けるようにするのがおすすめです。繁忙期は、設置業者との工事日の調整も融通が利かなくなるという場合がほとんどです。これから、設置を考えている人はぜひ覚えておくようにしましょう。一般的には6月〜8月くらいは設置工事が多くなる季節です。
業務用エアコンの室外機には転倒防止を行う
業務用エアコンの室外機には転倒防止を行う
業務用エアコンの設置をする際に、覚えておきたいポイントとして室外機に転倒防止策を行うかどうか?という点です。業務用エアコンの室外機はとても重く、機種によって異なりますが100s前後という場合が多いです。重さだけを聞くと転倒なんてしないのでは?と考えてしまうでしょう。しかし、最近の日本では台風や地震などによる自然災害が多く発生していて必ずしも転倒しないとは、言い切れません。
室外機が転倒してしまい故障、あるいは配管が折れてガス漏れを起こすなどというケースもあります。室外機の設置場所の検討も重要ですが、壁などに転倒防止策を行うということを重要視しましょう。これは、オフィスビルなどでも同じことで、屋上などでも転倒防止策を行うことが大切です。
転倒防止については、設置業者によって考え方が大きく異なります。そのため、何も言わなければ転倒防止を行わないというケースもあります。そのため、事前の打ち合わせなどの際にきちんと転倒防止を行いたいという旨を設置業者に伝えるようにしておきましょう。
転倒防止を行うのと、行わないのではやはり安全性、安心感が大きく異なります。覚えておきましょう。
医療施設や介護施設などにおすすめの業務用エアコンとは
医療施設や介護施設などに、業務用エアコンを設置するという場合におすすめのものとはどのようなものなのでしょうか?まず、そのような施設で求められるのが衛生面です。抵抗力の弱い方が多いため、出来るだけ清潔な状態を保てるようにしなければなりません。そこでおすすめなのが除菌をすることが出来る業務用エアコンです。ダイキンなどで調べると見つかります。すべての菌を除菌することが出来るというわけではありませんが、可能な限り清潔な空間を保つという意味ではとても重要な役割を果たしてくれます。この除菌機能があるのと、ないのとでは大きな違いです。カビや細菌などが空気中に拡散してしまうと大変です。
その他に、そのような施設で求められる機能としてはニオイ対策が出来るものです。脱臭機能のついているものがとてもおすすめです。どうしても色々な生活臭その他のニオイというものが気になるということが多いので、業務用エアコンにこのような脱臭機能がついていると喜ばれるでしょう。こちらもダイキンなどで探すと見つかります。これから医療施設や介護施設などに設置する予定があるという人は、このような機能付きのものをチェックしてみましょう。
業務用エアコンの設置には必ず現地調査を行う
業務用エアコンの設置を検討する際には、まずは業者に見積依頼をするのが一般的です。業務用エアコンの場合には正式な見積を出すために現地調査を行います。この現地調査では、設置する場所の確認や部屋の面積、形状、必要な設備、資材の確認など必要な状況をしっかりとチェックします。既存のものがあるという場合には、既存のものの種類、配管や配線などが再利用できるかどうかも検討します。
これらの現地調査を行った上で、正式な金額の見積が作成されます。逆に言えば、この現地調査を行わないで正式な見積金額を作成するというのは不可能です。業務用エアコンの設置にかかる金額は一定ではなくそれぞれの現場ごとに異なります。また、業務用エアコンの入れ替えと新規の場合でも金額は異なります。入れ替えの場合には、通常既存のものを処分するための費用がかかるからです。現地調査についてはそれぞれの状況などにもよりますが約1時間程度かかるという風に考えておくとよいでしょう。実際に契約をして工事を行うという場合には、工事には8時間〜10時間程度かかることを想定しておきましょう。もちろんこれは設置する台数や大きさなどによって異なりますので注意しましょう。
業務用エアコンの耐久年数とは
業務用エアコンの耐久年数とはいったいどのくらいなのでしょうか?業務用エアコンの耐久年数はそれぞれの使用状況、使用環境などによって大きく異なります。一般的には約10年〜15年前後が1つの目安になると言われています。もしも、買い替えを検討しているという場合には、現在の業務用エアコンを導入してからどのくらいの年数が経過しているかをまずは確認してみるとよいでしょう。
現在使っている業務用エアコンがすでに、10年以上使用しているという状態であれば買い替えを検討するようにするのがおすすめです。業務用エアコンの耐久年数については、定期的にメンテナンスを行っていたかどうかなどによって大きく変わります。しっかりと行なっていたという場合には20年以上使えるという場合もあります。とくに、内部の汚れなどを長い間そのままにしておくと、その汚れによって水漏れや故障などを引き起こしてしまうという可能性があります。業務用エアコンを長く使いたいと考えているのであれば、定期的に専門業者によるメンテナンスを導入するようにするのがおすすめです。費用はかかりますが、業務用エアコンを長持ちさせるためには、必要です。
業務用エアコンの台風対策について
近年日本では、台風などの自然災害が非常に増えています。このような場合にどのような対策を行えばよいのでしょうか?まず、注意しておきたいのが台風の際の業務用エアコンの使用についてです。基本的には台風の場合には業務用エアコンを運転させないようにするのがおすすめです。運転すると室外機のファンが回転するのですが、強風などによってファンに強い負荷がかかりモーターが故障してしまう、あるいは破損してしまうという場合もあるためです。状況や台風の規模などにもよりますが、基本的には台風の時には使用しないようにしましょう。
台風の時に、最も注意しなければならないのが室外機の転倒です。近年の業務用エアコンは昔と比べるとかなり軽量化されています。そのため、台風などの際に強風で転倒してしまうということがあります。転倒してしまうと室外機の損傷や配管などを損傷してしまうという可能性がありますし、万が一道際などで転倒して人を巻き込んでしまえば大きな怪我や事故につながります。そのようなことを防ぐためにも業務用エアコンの室外機が倒れないように対策をしておくことが重要です。壁に金具で固定するというのが一般的な対策になります。
業務用エアコンの個別運転と同時運転とは?
業務用エアコンで覚えておきたいのが、個別運転と同時運転についてです。この個別運転と同時運転にはどのような違いがあるのでしょうか?業務用エアコンを複数台設置しているという場合に覚えておきたい機能になります。同時運転の場合には、すべて一緒に運転を行うというものです。例えば、室外機が1台で室内機が3台設置されているとすると3台同時に運転を行うのが同時運転です。1台ずつ操作をするということが出来ません。運転する場合にはすべて一緒に運転を行うことになります。
その反対に個別運転の場合には、1台ずつ運転をすることが出来ます。例えば室外機が1台で室内機が3台設置されているという場合には、1台ずつで運転を行うことが可能です。これが同時運転と個別運転の大きな違いになります。1台ずつ運転をすることが出来るかどうかが違います。3部屋のうち1部屋だけ使うという場合で考えてみると同時運転の場合には1台だけ使うことが出来ないので、3台とも運転することになり大きな電気代の無駄になります。個別運転であれば、1部屋だけ運転させればいいので無駄を省くことが出来ます。業務用エアコンを使用する際にはこの個別運転と同時運転の違いを正しく理解しておきましょう。
業務用エアコンの価格には注意
業務用エアコンは現在では、ほとんどの人がインターネット経由で購入しています。インターネットで購入する方が安いからです。そんなインターネット経由で業務用エアコンを購入する場合には注意が必要です。業務用エアコンを購入する時には、当然価格をチェックすると思いますが、掲載されているのは業務用エアコン本体のみの金額であるという場合がほとんどです。業務用エアコンの場合には、購入しただけでは使用することが出来ません。
取り付け工事を行う必要があります。この取り付け工事にかかる工事費用は掲載されていないというのが一般的です。多くの人が家電量販店のチラシと同じように、価格には工事費用も含まれていると考えているようですが、それは違います。そもそも工事費に関しては現場によって状況が異なるため、先に提示するというのはありえません。現地調査をおこなってから具体的な工事費用を提示するのが一般的です。インターネット経由で業務用エアコンを購入するのはよいのですが、価格には十分注意しましょう。業務用エアコンの本体価格のみであるということをしっかりと理解しておきましょう。工事にかかる費用の準備も忘れずに行う必要があります。
業務用エアコンの天井吊形について
業務用エアコンの種類の1つに、天井吊形というものがあります。これはよく見かける天井埋込タイプと違い、本体は露出した形で文字通り天井から吊るされたボルトに固定して設置するというタイプの業務用エアコンになります。色々な場所に設置することが出来ます。天井に埋め込むスペースがないという場所などにおすすめです。
周りのインテリアなどとの相性もよく人気があります。天井に埋め込む必要がないのも人気の理由です。一般的には広いオフィスや学校の教室、オシャレな店舗などに導入されることが多いです。また、メーカーや機種などによっても違いますが天井吊形には静音性に優れているものが多いので、運転している時の音が気にならず、業務にも悪影響を与えることがありませんし、店舗の場合にはお客さんのお買い物の妨げにもなりません。学校であれば生徒の集中力を妨げないので、おすすめです。
天井吊形で人気なのは周りと調和しやすいホワイトカラーのものです。静かな業務用エアコンを取り付けたいと考えているのであればこのような天井吊形のものがよいでしょう。部屋の形状や広さを確認しながら最適な能力を持った業務用エアコンを選ぶようにしましょう。
業務用エアコンは定期的な点検が義務付けられている
フロン排出抑制法という法律を知っているでしょうか?この法律によって定期的な点検が義務化されています。対象機器は第1種特定製品で点検は3ヶ月に1回以上簡易点検を行う必要があります。この簡易点検についてですが、点検を行うのは誰でもよいということになっています。社内の人間でも外部の人間でもよいということです。簡易点検では業務用エアコンの室内機と室外機の両方を点検します。室内機であれば霜付きなどが発生していないかどうかを確認します。室外機の場合であれば、異音や異常な振動、オイル漏れ、腐食、サビなどがないかなどを確認します。異常があるという場合には修理など適切な対応を行う必要があります。
また、これらについてですがただ点検を定期的にすればそれでよいということではありません。その点検をした記録を残す必要があります。点検だけでなく、修理を行った場合にもその記録を残しておく必要があります。冷媒の充填や回収を行った場合にも記録をするようにします。また、これからの記録についてはその該当する製品を廃棄するまで保管しなければならないという決まりになっていますので、しっかりと管理を行うようにしましょう。
業務用エアコン取り付け工事の心得
業務用エアコンの取り付けは業者に依頼しましょう
業務用エアコンを自分で取り付けようと考えて、「よし、頑張ろう」と思うよりは、「こんなことなら信頼のおける業者に設置してもらおう」と思う方のほうが多いわけです。
しかも、業務用エアコンの場合は、取り付けのためにわざわざ業者を厳選して探さなくても、信頼のおける業者に販売と設置を依頼すればそれでことが足りてしまうので、安心してお願いできる業者を探せばいいだけなのです。
販売と工事を請け負っている業者の場合、エアコンの取扱数も多く、メーカーからの優遇もあるかもしれませんので、販売価格もお得になる可能性があります。
またなによりも工事の経験値が高くなって、高品質の施工を実現できます。
業務用エアコンの取り付け後も安心
仮に、できるからと言って自分たちで設置した場合、テスト運転をして正常に動いているように感じると喜びはひとしおです。
ところが、少したってから不具合があると大変です。
もちろん新品を購入したわけですし、メーカー保証もあるので安心だと思ってしまうかもしれませんが、本体自体の不具合ではなく施工における不具合で問題が発生している場合、結局は技術を持った方に来てもらって直してもらうことになります。
当然費用が発生します。
業者に責任をもって工事を依頼して施工してもらった場合は、クレームとして堂々と処理してもらえますし、不具合が発生する確率も格段に少なくなるはずです。
目先の費用や、「できるできない」ではなく、長い目で見て安心な方法で取り付け工事の段取りをすることをおすすめします。